こんな人の裏側。

小説を書くにあたって思った事をつらつらと。後使って便利だった物とか。

導線について

 

90万作品もある投稿サイトで自分の作品が人の目に触れる機会はそんなに多くはありません。人を自分の作品に導くための道、一般的「導線」と呼ばれる物があるのですが小説家になろうにはどんな書き手にも等しく与えられた導線があります。

 

平等な導線

 

小説家になろうのトップページ、ランキングの下にある

 

・完結小説一覧

・更新小説一覧

・新着短編小説一覧

 

ランキングの下とは言えここに載っている間のPV(見てもらえた回数)量は馬鹿にできません。

 

・完結小説一覧、新着短編小説一覧

 

一つの作品として仕上がった物が乗る場なので更新小説よりずっと流れづらく完結小説と新着短編小説は上手くいけば数時間持ちます。初めて小説を完結させた人は完結一覧に載ってる間のPV量に驚く事間違いなし。

 

完結一覧に乗ってPV量が上がりブクマ評価が入る事を「完結ブースト」という人とそこから日間ランキングに上がって更にPVが上がる事まで含めて「完結ブースト」という人がいるのですが「完結一覧に載る事」と「日間ランキングに上がる事」を区別したいのでここでは前者の意で使わせて頂きます。

 

短編ブーストあるいは完結ブーストでランキングの壁を打ち破り日間ランキングというボーナスステージに上がれるかどうかが肝心です。

 

短編の場合は基本的にここしか導線がないので興味を持ってもらえるか、面白いと思ってもらえるか、数時間で結果がハッキリ分かります。

 

長編の場合は長編であればあるほど読者の読むペースがバラけて入るブクマや評価もバラけるのでランキングに上がりたければ「1日で読みきれそうな長さ」を意識しましょう。大長編であればあるほど基本的に不利です。

 

異世界恋愛は今1日200pt前後無いと日ランにあがれないので他のジャンルがどうなのかは分からないんですが1日で300ptと1日50pt×10日、ランキングというボーナスステージに上がって+αの恩恵をもらえるのは前者です。

 

短編がランキングに多いのは読み始めれば30分以内で評価できる(一度にポイントが入りやすい)という有利な一面があるからです。

 

・更新小説一覧

時間帯にもよりますが10~20分持てば良い方かな?予約投稿で00分に大量に入るので50分以降の投稿はオススメできません。予約投稿よりはなるべく手動で、50分~00分以外の時間帯を避けて投稿すると良いと思います。

 

投稿サイトを見る時間が大体決まってる人も多いので色んな時間帯に投稿する事も有効です。朝の通学・通勤時間、昼のお昼休憩、夕方の帰宅時間、夜や深夜のまったりタイム……色んな時間帯に見る人達の目に止まる、という手段があります。

 

夜や深夜は仕事しながら投稿している人達も一気に投稿するので人も多いけど投稿も多い(流れやすい)と聞きますね。

 

特殊な導線

◆ランキング

評価を日間、週間、月間、年間、累計にまとめてジャンル別と総合でランキング付けした物。人気のジャンルは壁も厚く日間に入る事すら一苦労ですがここに入ったらPVも入るブクマやポイントも段違いなので皆ここを目指します。書籍化などもここに入ってから叶います。

 

ランキングに乗ってない間は更新一覧だったりタグだったりタイトルあらすじだったり、読者が自分の好きそうな作品を探した結果ブクマしたり評価したり感想を入れてくれる訳ですがランキングに乗ったら「ランキングに乗ってるし見てみるか」という人も出てくるので「自分の作品が一般受けするかどうか、売るに耐える物と思われるほどかどうかはランキングに乗ってから分かる」と言っても過言ではありません。その位差があります。

 

ランキングに入ると辛辣な感想も増えてきますがそれをどう受け取るかは貴方次第。ただ大事なのはそれは一個人の意見であるという事です。どんな人にも称賛される作品なんて無いんです。

 

数千数億の高値で取引される有名画家の絵だって興味ない人は興味ないし嫌いな人は嫌いです。どうか辛辣な感想で心痛めた時は貴方の作品を良いと思った人達のブクマやポイントに目を向けて心癒してください。

 

◆書籍化・コミカライズ化・アニメ化による検索流入

これらの作品のPVが桁違いなのは他媒体から興味を持った人達が検索して投稿サイトに辿り着いて作品を読むからです。ランキングに何年も前の作品があがるのはこれによる影響とみてほぼ間違いない。

 

この辺は(他にも面白い作品があるかも)と読者を増やす機会にもなるし投稿サイトは広告収入で成り立ってる所もあるのでこれは投稿する側があれこれ言っていい事ではない……それでも年々どんどん書籍化されてそれらは常にポイントが入ってるのでランキングの層が厚くなっていく状況は投稿する側としては非常に厳しい……!というのが正直な私の言葉。

 

「面白ければ打ち上がる」は今の異世界恋愛には通用しません。打ち上がっても壁にぶち当たって落下します。厚い壁を破壊するような強力な要素を詰め込んで突き破らなければ厳しい。

 

短編ブーストも完結ブーストも1日170~180ptで稼いだのに日間100位に入れないとか!壁が厚いッ……!!

 

◆逆お気に入りユーザー

読者が作者をお気に入りユーザー登録した場合、作者からは「逆お気に入りユーザー」として確認できます。

 

新作を投稿すると逆お気に入りユーザーに通知が行きます。数が多ければ多いほどPVも増えて評価ももらえて初速ブーストが見込め……と言いたい所なんですけど彼らが興味を持つような物を書いてなかったらあんまり効果はないかも。

 

また逆お気に入りユーザーに登録されたからと言って評価してもらえるとは限りません。その人がブクマや評価してくれるタイプかどうかはまた別、という事です。

 

それでも自分の作品が気になってる人に作品投稿した事を通知できるのは強みです。

 

◆他の自作品

ランキングで打ち上がると分かるんですがその作品を読んだ後、別の作品も覗きに来てくれる読者が一定数います。

その読者がポイントも入れてくれるタイプだとその作品にもポイント入れてくれて打ち上がったりして複数作品がランキング入り、なんてありがたい展開になる事も。

 

ランキング以外にも短編ブーストあるいは完結ブーストかかってる作品のあとがきで読んでほしい他作品や新連載に誘導をするのも非常に有効な手段です。

 

自作品で例を出しますとこちら、

「異世界に召喚されたけど価値観が合わないので帰りたい」

https://ncode.syosetu.com/n0493gu/

 

「婚約破棄された桃色の子爵令嬢~相手の妹に消えてほしいと思われてるみたいです~」

https://ncode.syosetu.com/n2268hj/

 

この2作品のアクセス解析から日別のアクセス多い日ベスト10を見てみてください。価値観の方は完結したのは2021年9月23日です。2万4千PVありましたが桃色完結ブースト+最終話での誘導でこうなりました。

 

桃色は価値観の3年前の話として登場人物も何人か被っている、というシリーズ物としての関連性もあるので普通の誘導よりは興味惹かせやすい、という面はあるのですがまさかここまで影響するとは思いませんでした。

 

この手段を使う時は話はそれぞれちゃんと成立するように書くなど注意も必要なのですが打ち上がらなかった作品にチャンスを、と思ったらこうやって他作品の力を使って打ち上げる方法があります。

 

◆SNS

前回の興味を持ってもらう為のSNS、これは「投稿サイト外から自作品に呼び込む」1つの導線にもなります。

この記事も「こんな事書いてる作者はどんな物書いてるの?と思われたら読みに来てくれたら嬉しいなぁ」と心のど真ん中で思って書いてます。交友は苦手ですがこういう一方的な呟きは好きなんです。

 

◆レビューを書かれる

作者に向けて書く感想欄とは違って他者に「この話オススメだよ!」って紹介してくれる、作者の憧れ。タイトルやあらすじで惹かれた後は本編じゃなくて感想欄やレビュー欄を見る人は少なくないと思います。というか私もそのタイプです。

 

ネタバレ気にしない&他者が面白いって言ってたら面白そう、雰囲気掴むのに最適、地雷チェックとかそんな気持ちでチェックします。

後レビュー一覧という物があるそうなんで導線の面からもありがたい。

 

◆スコップされる

書き手なら一度は憧れる夢。投稿サイトの外、SNSや5chやスコ速等で作品を紹介される事です。ただ、スコップが必ずしも大当たりに繋がる訳ではありません。でも好意的な感想がついてたりするとテンション爆上がりするのでこっそりエゴサしてる作者は結構いると思います。

 

ただ、エゴサは批判も見えてきちゃって更新意欲下がる、あるいは筆が折れる程に抉られる事もある諸刃の剣。

 

どうか辛辣な感想で心痛めた時は貴方の作品を良いと思った人達のブクマやポイントやいいねや感想に目を向けて心癒してください(2回目)。

 

◆晒す

SNSで自作品を広めるのとは違い、5ch等で自作品晒して客観的な評価や助言をもらう技です。辛辣な評価や感想をもらう事も珍しくないので「何言われても絶対心折れない筆折らない」強メンタル方にのみオススメ。

晒しのルールを守った上で何言われても反論しない、言い訳しない謙虚な姿勢を心がけて晒せば作者自身に悪い印象を抱く人はそうそういません。

 

そして文章が読みづらい、状況が分かりづらい、タイトルあらすじに惹かれない、背景色変えてて読む気が失せるなど、もし作品に致命的な欠点があれば容赦無く指摘されていきます。

 

自分の作品が貶されるのは耐え難い苦痛です。ですがそこに投稿したのは自分自身です。そこで悪態着いたり感想を書いた人間を批判したり馬鹿にするような事を書けばそれは作者に対するアンチを生む要因になります。

 

そして無料で読んで言いづらいだろう感想を言ってくれる人達に悪態をつけば傷つくのは真面目に批評してくれた人達です。「そんな風に言われるんならもう読まないわ」と思われてその後晒す作者達は自分の作品を客観的に見てくれる人を失います。

 

指摘されたストレスは相手に返さずぐっと堪えて感想を言ってくれた人達にお礼を言った後「我慢した自分、偉い!」と何か美味しい物食べて昇華してください。

 

その後、辛辣な感想にも向き合うか、なるほどと思った感想だけと向き合うかは貴方の自由です。一つ一つの感想は個人の意見ですが複数人から言われた項目には真面目に向き合った方が良いと思います。

 

そして書き込まなくても目を通してみるか位の気持ちで覗く人はいるのでそれで面白ければ普通に評価しますしブクマします。その晒しで少しでもブクマがついたならそれも糧に作品を見直して頑張りましょう。

 

最後に

 

特別な導線がない人間でもビギナーズラックだったり才能だったりあるいは研究し尽くした作品を出したりしてランキングの上位に入れたりもする訳ですが(羨ましい)、それはほんの一摘みの人間です。

 

多くの人はタイトルあらすじを工夫したり流行りを研究して取り入れたり、交友して人の目に触れる機会を増やしたり……より多くの人達に読まれる為の努力をしています。

 

そして作品を積み重ねていく事で経験を積み着実にファンを増やしている猛者達には純粋な「面白さ」だけでは勝てません。そもそもランキングも面白さも「流行り」に大きく左右される面が強いんです。

 

流行りは心強い追い風となる時も向かい風となる時もあります。そして流行りは少しずつ変わっていきます。

 

一時は面白いと讃えられた物が数年立ったら全くウケない、なんて事も多々ある訳です。

 

投稿サイトには色んな人が色んな気持ちで投稿しています。「面白い物を書いて書籍化したい」「自分が良いと思った物を見てもらいたい」「自分の中で描いた世界を書きたい」。全部違って全部良いんです。

 

というのがここ一年半私が書き続けて思った事です(色々雑に綴ったので後で修正する事もあると思います)。

あくまで個人の一意見でこれが正しいとかすべきだとか言うつもりはありません。私が知らないだけでもっと有効な方法もあるかも知れません。

 

ただ、ここを見た「多くの人に見られたいと思っている人達」が一人でも多くの読者と出会える事を祈っています。