こんな人の裏側。

小説を書くにあたって思った事をつらつらと。後使って便利だった物とか。

小説家になろうにおける「クレクレ」効果とランキング入り効果について

 

こんにちは。今回は「クレクレ」について語ろうと思います。

 

小説家になろうにおいて「クレクレ」とは小説の後書きに「面白かったら評価お願いします!」「面白かったら下の☆☆☆☆☆を★★★★★に~」といった評価をお願いする行為の俗称です。

 

私は小説家になろうで書き始めてから「クレクレ」という言葉を知りました。

 

「余韻や没入感が無くなる」「乞食行為」「ウザい」「そんな事書く作者に意地でも評価しない」と様々な呟きを見かける割に好意的な反応がなかったので初作品ではクレクレせず時折「ブクマ、評価、励みになってます!」的な文言を入れたりしてました。

 

ですが初作品を完結させ次の長編を投稿していた時、書き手向けの動画か記事だったと思うんですが「クレクレするのとしないのとでは評価ブクマの付き方が段違い」という一文を目にしまして。

 

(ほう……そこまで言うほど違うものなのかね?)位の気持ちで「面白いと思ったら評価して頂けると嬉しいです!」的なシンプルなクレクレをしてみたんです。

 

結果どうなったか……猫山知紀様(@tomo_necoyama)が提供しておられる「なろう解析ツール」にて非常に分かりやすいデータが取れたので紹介します(※私は有償版を使ってるので無償版とは勝手が違う可能性があります)。

 

 

段違いでした。

 

上記は私が書いた「婚約破棄された桃色の子爵令嬢~相手の妹に消えてほしいと思われてるみたいです~」(以下「桃色令嬢」)のデータです。

 

完結ブースト→日ランブーストの方の勢いが凄くて分かりづらいんですがクレクレブーストの方に目を向けてください。

 

クレクレした日は1月11日だと思います。この時いくら評価が入ってランキング入りしたのか記録してないんですがランキングの下の方に入った事は覚えています。呼びかけたら入れてくれる層は確実にいます。

 

後評価が入りだしたこの辺りからpickupにも載りだしました(これは単に偶然かも)

 

クレクレに一定の効果があるのは明らかです。

 

クレクレの何がいけないのか?

 

クレクレ、と聞くとちょっと嫌な印象を受けますが「面白いと思ったら評価お願いします!」ってそこまで人を不快にさせる言葉でしょうか?

 

動画の最後に「面白かったら評価・チャンネル登録お願いします」で締め括るのと全く同じ。この程度の文言、大抵の人は何も思わずにスルーすると思います。

 

だってスクロールの邪魔にもならない、作品を人質に取ってる訳でも動画広告のように強制的に時間や手間を奪われる訳でもない。イライラする要素ってそんなに無いんです(それでも毎話毎話「次へ」を押す前に出てくるとイライラする面はあるかも知れませんが)。

 

恐らくクレクレが嫌だと言っている人の大半は「過剰な」クレクレが嫌なんです。

 

「pt入らないとやる気が無くなる」「○○○pt入ったら今日中に続き投稿するかも~」と作品を人質にとって評価をもらおうとするかなり強引なクレクレもあるようです。

 

一読み手にとって評価は一度入れたら終わり。面白いと思って評価したのに「pt少なくてやる気が無くなる」とか「全然評価入らない」と言われた日には……他にもスクロール何回かしないと次へが出てこないような長いクレクレは不快に思われる方が多いと思います。

 

「面白いと思ったら評価お願いします!」程度の文言にすら引く人って

 

1・上記のようにクレクレで余程嫌な思いをした人

2・感受性強めな人(現実に引き戻した相手に苛立ちを覚える)

3・元々その作品や作者に良い印象持っていない人(だから気に入らない)

4・クレクレ効果を知ってる同業者(皆ポンポン評価入るとランキングの壁が厚くなってしまうから嫌?)

 

他にも理由はあると思いますが大体このどれかだと思うんです。1、2はともかく3、4に対して気を使う必要があるのでしょうか?個人的には1、2にしてもシンプルなクレクレを最新話だけにおく程度の配慮で十分だと思います。

 

クレクレのタイミング

 

※以下、異世界恋愛ジャンルの日間30位前後までしか行った事が無い「好きで書いてるけど多くの人に見てもらえたら嬉しいな位の野心を持つ、そこそこ読まれる文章を書ける程度の書き手」の経験談として受け取って頂けたら幸いです。

 

クレクレに効果があるのはご理解頂けたと思いますがランキング下限が高いジャンルにおいて毎話毎話クレクレするのはあまりオススメできません(※ランキングに載ってる間は別)。

 

ランキング外の場合ptを入れてくれる人は貴重です。クレクレで10日間100ptずつ入って1000ptより10日目にクレクレして10日目で300ptの方が日間ランキングに上がってより多くの人の目につく事ができます。


なので導線無し&流行り要素少ない&ランキング外の作品はある程度話が進んでPVも安定してきて、ここで打ち上がりたい……!って時にクレクレした方が効果的な気がします。最後で完結ブーストで確実に打ち上がるだけにクレクレするのも有効。

 

「一声かけたら入れてくれる読者のpt」を効果的に発揮できるのはいつか――打ち上げ失敗するとダメージ大きいのでタイミングと日間ランキングの下限を見極めてましょう。

 

(※ちなみに調節したいからといって「まだ評価入れないで!」「評価は完結時に!」と読者に指図するのはオススメできません。ポイントを入れるタイミングを指示する作者に好感を抱く読者はいないと思いますしそういう事してる人を見た事もないので……凄く危ない橋を渡る事になると思います。それで何か起きたとして何の責任も取れません。)

 

ランキングはボーナスステージ

ちょっと話題が逸れますがせっかくデータを出したのでクレクレ成功してランキングに上がった時の影響について語ります。

 

上の桃色令嬢は異世界恋愛でジャンル別30位前後が最高だったんですがその状態で上のような状態です(話数が64話と少し長めなのでUA底上げしてる面もありますが)。見て分かる通りアクセスが跳ね上がり、ランキングに入っている間は評価もブクマもどんどん入ってきます。

 

ランキングは打ち上がりづらいけど落ちづらい、まさにボーナスステージです。

 

この時、自分の作品が復数あれば他の作品にも流入があります。ランキングに入っている作品の後書きから他作品への誘導が上手くいけば以下のような感じになります。

 

 

画像にも書いた通り桃色令嬢の最終話で「関連性のある完結済みの話」に誘導したというのが大きいと思いますが完結ブースト時のアクセスランキングがすっかり他作品ブーストに上書きされました。

 

こんな風に新規アクセスの見込めない作品に再び日の目を見させたり新作に誘導して新作ブーストかけたりは暗黙の手段となっている為異世界恋愛ランキングの層はランキング入りしている人達の他作誘導による打ち上げで段々厚くなっています。

 

書籍化作品や流行りを捉えるランカー達がひしめく舞台に何の武器も無しに打ち上がるのがどれだけ困難かも知っていますし自分もまたランキング上がったら絶対誘導するので他作誘導で層が厚くなるのは仕方ないと思っているんですが、ただ1つ――短編連載(1つの物語の起承転結や他人視点を全て短編で復数話投稿する方法)だけは止めて頂きたいと思っています。

 

その理由ついでに完結ブーストに成功したもののボーナスステージに入れなかったケースも紹介しますね。

 

 

こっちはメリバな話なので見て通りアクセスは少なめ。アクセス少ないのでクレクレは最後に打ち上がる為に取っておいたんですがそれでも火力(評価)が足りなかったんですね(ランキングを意識すると評価をどうしても火力と捉えてしまう悲しみ)。

 

連載期間1ヶ月、14万字弱、一般受けしないメリバ話でも、ランキングで日の目を浴びれば――そんな夢がポッキリ折れた訳です。

 

この時は短編連載が目につかなかったのでただ単純に層の厚さに嘆いただけなのですがもし短編連載が5個以上枠を占拠していたら闇落ちしていたかもしれません(※5個以内ならいいって話ではないです)。

 

書き手は完結ブーストに夢を託して打ち上げる訳です。それが打ち上がれず感情ドロドロしてる中、そんなのに邪魔されたって知ったら……

 

今回はクレクレの話なので短編連載のリスクや短編連載しちゃっている場合は時はどうすればいいか、などはまた今度まとめたいと思います。

 

1つ言えるのはこんな風に一定の評価を受けている作品でも必ずしも打ち上がるとは限りません。打ち上げるにはより高く、確実に打ち上げる為の技術が必要なんです。

 

これを読んでいる方には他者の可能性を闇雲に潰す事無く正当なクレクレなどを駆使してランキングドリーム目指して頂きたい。

 

まとめ

 

ネットやSNSの普及で執筆も営業も一人できるようになった現在、面白い物は日々あちらこちらで打ち上がり「面白い物を書いてさえいればいつか誰かに見つけてもらえる」という時代ではなくなりました。

 

どんな面白い作品でもランキングに上がったり影響力の強いスコッパーに見つけてもらったり紹介してもらえなければ普通に埋もれていきます。「多くの人に見てもらいたい」ならば作者自身が多くの人に見てもらえる為の努力をしないといけません。

 

営業なんて出来ない、交友なんて出来ない、と思われている方、分かります。私も失言当たり前ヘタレコミュ障ですから(もしここまでこの記事を見て少しでも気を悪くした方がいたらごめんなさい)。

 

でもいくらコミュ障でも(自分の作品を多くの人に見てもらいたい)という気持ちがあるなら肝心な時に後書きで「面白いと思った方は評価お願いします!」位は言えるようになっておいた方がいいと思います。

 

クレクレは用法・用量さえ間違えなければ正当かつ有効な武器になりえます。

 

……というのがクレクレにおける私の結論です。

 

次回記事内容&注意事項

次の記事はなろう解析ツールの話数ベースのデータから見えたアクセス数UPに繋がる話をしています。もしよろしかったら次の記事もお付き合いください。

 

※ちなみに本記事で紹介したなろう解析ツールはKASASAGIのデータを参考に計算する為か短編には反映されません(話数ベースも日数ベースも)。

長編をお持ちの方はご自身の作品を確認してみると面白い&参考になるかも知れません。とても素晴らしいツールなので気になる方はしっかり説明を読んで自己責任でご確認ください。